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執筆者の写真atelier Ruchi Tom

3000円と1000000円

5月1日

美保神社に参拝し、ご挨拶。 


その後友人達が出店しているイベント会場1件目へ。


会場は、とてもかわいい一軒屋。

お庭で数店舗が出店し、1階の中ではオーナーさんの古道具と、奥の会場では古本屋さんが出店していた。


その1階のオーナーさんの古道具の中に、キジのつがいのはく製が、1点3000円という破格で販売されていた。

え?!安い!!!と思いながら 店内を歩いていると、小瓶が3つ並んでいるのを見つけた。

びっくりしたのは、その価格。瓶のふたには、100万 と!

ん?100円と見間違えたか。いやいやいやい100万円だ!!!!!!!


え???いったいこの瓶には何が入っているんだ?????


瓶の中に綿毛のような柔らかそうな薄いふわふわしたものが入っている。


これが100万????


オーナーさんにこれはなんですか???


と聞いたら、「これは、ケセランパサランです。蓋は絶対開けないでください。消えてしまうから。」


え?


という私にオーナーさんは、話し始めた。


「僕は、1986年にケセランパサランを採取しに小学校に通っていました。見つけたら、本の間に挟んで持って帰っていました。そして願い事を唱えるんです。そうすると願いが叶いケセランパサランは消えてしまうんです。何かにしまっておかないといなくなってしまうからずっと大切に保管していて、その時に採取した残りがもう3つになり、こうやって瓶に入れて販売することになりました。」


私「ケセランパサランは、妖精ですか?それとも植物???」


違うお客様が「妖怪だよ!」


なにーーーーーー笑


何とも面白いものを販売しているオーナーさん。植物が大好きで、熱心に植物の話しもしてくださりました。


ケセランパサランが本物とか偽物とかそんな事よりも、このオーナーさんの1986年に捕まえ、大切にしていたケセランパサランを100万円で売っているオーナーさんが私にはとっても素敵に見えた。


想い出のつまったこの一瓶。売れるとか売れないとかどうでも良いんだと思う。


私のアトリエには、100万円する石はない。


でも人の頭をえええええええええっとさせるこのオーナーさんを見習い、


アトリエでも100万円のものがあったらいいなーって思ったのです。


ものより想い出。そこに価格をつけるのも面白い。


本物か立証するには、願い事をするしかないのかな笑



これは、ケセランパサランではなく、うちのアトリエです笑











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